流川冬馬〜心霊ファイル3〜

BACK NEXT TOP


11.  ハッカー留置所に入る


 憂鬱な月曜日の午前中の講義を終えた冬馬は、いつものようにカフェテリアでパスタランチをトレイに入れ、振り向いて席を探していた。
そして、奧で手を振る茉莉果と光を見付けて歩み寄ろうとして、一瞬戸惑ったのは、近くに海羅がいたからで、でも、今更背中を向けて逃げるわけにもいかず、渋々、茉莉果の前、海羅の右斜め前に座る羽目になった。
周りにはシナやカオル、真樹に準まで勢揃いだ。
更に驚いたのは、海羅の前の席に座っていたのは”長谷川三郎”だったからだ。
「あれから大丈夫でした?」
隣の席に座りながら、冬馬が三郎に話し掛けた。
その振り向いた彼の頬が、痛ましく紫色に変色している。
「なんとか・・・痣ですんだみたいで・・、心配掛けてすみません」
「犯人は分らないんでしょう?」
「ええ・・・」
「おまえの能力で何とかならないのか?」
カオルが身を乗り出して、冬馬を見ながら笑って言った。
「何をですか?」
真顔でシラッと言ったので、カオルは口が滑ったことに気が付いたらしかったが、どうやらテーブルの下で足を蹴られたらしく、顔を顰《しか》めると屈《かが》んで足をさすっていたようだった。
 真樹はじめ、準はそんなカオルを”何やってんだ?”とでも言いた気に見ていたが、蹴った本人は素知らぬ振りして一昨日の演奏が、どんなに見事だったか三郎を褒め称えていた。
「ヴィラ・ロボスの『Choros NO1』もいいけど、バリオスの『Choro da saudade』が私は好きよ」
海羅がそう言うと、三郎は目を輝かせた。
「え、そ、そうなんですか?じ、実は僕もそうなんです、良いですよね、《ショーロ》冒頭の演奏にChoro《ショーロ》 は少し暗いかなと思って、明るい曲を選らんだんです。う、嬉しいな海羅さんと意見が合うなんて」
かなり嬉しかったに違いない三郎は、さっきまでの元気の無さとは打って変わって、箸を持ち直すと、すっかり冷め切ったようなハンバーグを頬張るのだった。
そして海羅は徹底的に無視を決め込むつもりで、冬馬と目さえ合わせようとしない。その頑《かたく》なな態度は以前喧嘩した時と、ちっとも変わらない。
怒っているのはこっちの方だと言うのに、海羅の態度がいちいち気になる自分も嫌だったし、その自己中心的考え方にもいい加減うんざりしていた冬馬だった。
 その時、携帯に連からメールが入った。
『迎えに来てくれないかな?海羅とママに内緒で、最寄りの警察署で待ってます。』
冬馬は頭を抱えながら、メールを打ち返した。
『何をやったんだ?』
『いつもの事で・・・、ヘマしちゃった、ヨロシク!』
「何がよろしくだ、」
携帯を見ながら思わず悪態が口を次いで出た。
「どうかした?」
「何でもないよ」
茉莉果にそう微笑みながら、心で思いつく限りの暴言を繰り返す冬馬だった。



 県警の玄関を入って、受付に歩み寄る途中で、内藤刑事が奧で手を振っているのに気が付いた。
手招きを受けて、後を付いて長い廊下に出た。
「あいつ、今度は何をしたんです?」
「国家機密にアクセスして、秘密文書を盗み見たんだ。重犯罪だぞ」
冬馬は宙《ソラ》を見上げて、大きなため息をついた。
「誰が、パソコンを与えたんだろうね?」
苦笑いで誤魔化す冬馬を見て、内藤は”やっぱりか”とでも言いたげに頭を振った。
「ま、少し困らせてやろうじゃないか」
「是非、あいつまったく懲りてないんでしょ?」
「君が来ると思って高《たか》を括《くく》っているんだ、」
二人はニヤリと笑って先を急いだ。

 廊下は長くガラス張りで明るく、各部署の仕切りは殆ど無く、近未来的でクリアーに見えた。更にその奥の重厚なガラスのドアを入ると、二十畳くらいの広さのサイバー班があり、数え切れない程のパソコンが並んだ円形のブースが中心にあった。その入り口左の部屋に連と数人の人影が見えた。
 内藤刑事がドアを開けて冬馬を通してくれた。
部屋の中には以前、連が捕まった時に会った事がある、チーフの神居学《かむいまなぶ》がいた。彼はまだ若く三十代になったばかりだが、その若さでこの部署のチーフを勤めるうら若き幹部候補生だ。
「やあ、久し振りだね冬馬君、君の噂は聞いているよ、今回は君が第一発見者なんだってね」
「何の役にも立っていませんけど、」
「いや、分らないよ、真相は意外な所に転がっているものだからね、それを見抜く能力があるか無いかは彼の腕次第だろう」
と言って、内藤を見た。
「今の僕には痛いですよ、その言葉、」
内藤は苦笑した。
神居はそんな内藤を見ながら笑顔で、冬馬に連の隣の席を勧めた。
「遅いよ、何時間待たせるのさ、」
冬馬の拳骨が連の頭に落ちて、頭を抱えて連は唸った。
「なら、海羅か母さんに頼みな、全く、懲りない奴だなぁ・・・。」
「十三歳にして国家機密の何たるかも知り得ないくせに、こっちのセキュリティをかい潜《くぐ》って、腕試ししているんだよ、本来ならムショに放り込む所だ、」
「放り込んでも家族は誰も文句言いませんから、頭冷やさしてください」
「冗談、」
連は鼻で笑った。
「ま、前回の事件ではサイバー班形無しの、彼の活躍で真相解明出来た所だし、今回は特別恩赦しようかと思っていたんだけどね、」
「留置所空いてるんでしょ?マジでどうぞ、」
それでも余裕でせせら笑っている連だったが、冬馬が立ち上がり自分も一緒に出て行こうとした所で、首ねっこを内藤刑事に捕まえられた。
「なに?」
驚いて、連は内藤に尋ねた。
「空いてるから、留置所」
澄まして内藤が言う。
「今回は入って貰おうかな連君?少しは懲りて貰えるだろうから」
目が笑っていない時市がそう言うと、連はやっと事態の困窮に気づくのだった。
「ウソだろ?」
「その有名中学校の制服で留置所入るなんて前代未聞で、しかも退学かもね・・母さんにどやされるぞ、」
そう言って、冬馬は神居と内藤に挨拶をすると、本当に部屋を出て行った。
「ちょっとー、冬馬、」
「今更焦っても遅いんだよ、一晩頭冷やしな」
しかも内藤は、連の腕に手錠を填《は》めて留置所へと連れて行ったのだった。


 冬馬が警察の待合所で座っていると、内藤がコーヒーを二つ持って現われた。
「あいつどうです?」
「流石にビビってるんじゃないかな?生憎ピッキングの常習犯と相部屋でね、本来なら少年独房なんだが、一杯ってことで、お袋さんに知れたら訴えられるかな?」
「まさか、感謝して貰えますよ、彼奴にはホトホト手を焼いてるんですから、」
内藤も冬馬も笑っていた。
「”一緒に入ってるの、は殺人容疑者だから気を付けろよ”って言っておいたから、」
「そりゃいい、」
可笑しくて、コーヒーを吹き出しそうになるのだった。
暫くそうやって雑談をしていたが、冬馬は有ることを思いついた。
「あの、もし良ければ、この前亡くなった芝洋介さんの持ち物を触らせてもらえませんか?」
「あ、そうだね、そりゃいいや。こっちがお願いしたいくらいだ」
内藤は早速立ち上がると、冬馬に付いて来るよう手招きをして、北側の別棟へと続く廊下を歩いた。
 幾つか取調室を通り過ぎて鑑識課の厳重なセキュリティを抜ける為に、内藤は首に提げたICカードをドアに突っ込むと扉が開いた。
「うわ、凄い厳重なんですね」
「今はね、昔はこんなじゃなかったんだけどね、さ、入って」
鑑識課の中でも幾つか部屋は別れており、TVで見るほど小綺麗ではなかったが、各部屋ガラス張りでオープンな感じがした。
その一画の小部屋に通された冬馬は、ひとりで内藤が来るのを待つ間、警察内部なんて見ることがないので物珍しく、黙々と仕事をしている職員の姿を、窓ガラスに張り付きながらマジと見ていた。
 ある部屋では血液サンプルを、別の部屋では写真照合をしているのが見て取れた。
サイバー班に負けず劣らず、ここでもパソコンが活躍するのか、各部屋に数え切れないほどのパソコンが稼働しているらしかった。
「お待たせ、」
そう言って、内藤刑事がプラスチックのケースに入れて持ってきた芝の持ち物は、あの日、冬馬の横で開いたままであったパソコンや、ノート、参考書、バッグの中の携帯や、血糊が付着したままの彼の衣服等が、ビニールに入ったままテーブルに所狭しと並べられた。
「さて、どれにする?」
冬馬はまず近くにあった参考書を手にする事にした。
最近では、触ろうと意を決した時点で、集中力が増すような気がする。

”講義の前のざわめき、前の方で騒いでいる準や真樹、ゴルフサークルのペンダントトップが揺れる・・・、手のカットバン・・・” 
「どう?」
手を放した冬馬の顔を伺うようにして、内藤が心配気に尋ねた。
「殺人に直接関わるような事は何も・・・、ただ、いつも手のカットバンの映像が見えるんだけど、何かあるのかな」
そう呟きながら、冬馬はテーブルを回ってパソコンの側に立った。
そして、触れてみる。

”ドアが開く、外から入って来た目刺し帽の男、突然振りかざしたナイフ、振り下ろす、何度も、何度も、執拗に・・・”

な、何だ今の?!
「どうした?」
冬馬が一瞬蹌踉《よろ》めいて、胸に手を充て痛がる様子を見ていた内藤は、慌てて椅子を勧めた。
「これ、彼のパソコンですよね・・・」
椅子に腰掛け、いつか図書館で見た同じ物だと横目でパソコンを確認しながら、内藤に尋ねた。
「そうだよ、」
「おかしいな、殺され方が全く違う・・・」
「殺され方?」
「そうです、この所有者は、多分自宅かマンションか分りませんけど、ドアを無造作に開けた瞬間、目刺し帽の男にいきなりナイフで襲われています。何度も執拗に・・・、襲われた人物は死亡していると思いますよ、」
真剣に話を聞いていた内藤は、急にどこかへ電話を掛けている。
 冬馬は芝の時とは場所の違う胸の痛みに戸惑いながらも、一カ所、二カ所、三カ所・・・・、全部で十回くらい刺されたどろうと、憶測していた。
一旦、電話を切った内藤は、再びどこかに電話を掛けていた。
どういう事だろう?
芝洋介は背中から刺されている、しかし、この人物は前からいきなり刺されていた。しかも、顔見知りらしく、何の迷いも無くドアを開けた相手から・・・。

程なくガラスの向こうに眼鏡を掛けた有能そうな女性が現われ、中を覗きながら軽くノックすると、ドアを開けて入って来た。
「すみません、書類が届いて無かったようですね、パソコンの所有者についてですが、現在は亡くなった芝洋介が所有しておりますが、以前は広瀬真樹が購入し、それから早緒準と譲り渡していったわけです、それはインストールソフトのライセンス契約を調べたら出てきました。購入は昨年の三月、およそ一年三ヶ月前になります」
「わざわざ、どうもありがとう」
女性は書類を内藤に渡して、足早に部屋を出て行った。
「以前の所有者は生きているし、さっき調べて貰ったけど、ここ一年の、ナイフでメッタ刺しの殺人事件は無いって、」
じゃあ、誰が殺されたんだろう?しかも遺体は?
冬馬は頭を抱え、ため息を付いた。
又、振り出しに戻った。
「君を疑うつもりは無いんだけど、事件にもなっていない、死体も無いとくれば、調べようが無いなぁ・・・」
「はい・・・」
でも、何かがおかしい・・。
「たださ、早緒準にしろ、広瀬真樹にしろ、芝洋介と友人だったとしたら、悲しんでいる様子が無いのはどうしてだろう?」
「そうですよね?」
顔を上げて冬馬は内藤を見た。
確かに・・・、むしろ退屈な学生生活に殺人事件が起きて、返って楽しんでいる節もある。
長谷川三郎だけが、自分のおかしな行動を卑下しながらも、涙をぼろぼろ流して悼んでんでいた。
本当に仲が良ければ、あれが真っ当な反応ではないだろうか・・・。
「携帯のアドレスにあった友人には、全員話は聞いたんだけどね、勿論、早緒準にも聞いたんだが、芝についてはみんな誰もが恨みを持つような人物はいなかったと、証言しているんだ、彼は温厚な性格だったようだね」
箱の底から書類の束を取り出し、捲《めく》りながら言った。
「アドレスの中には広瀬真樹のアドレスも、早緒準のアドレスもあるね、もう少し、聞き込みを続けて見るよ、何か出てくるかも知れないし」
「もしかして、もうひとつどこかに遺体があるのかも知れませんね」
「確信があるんだね?」
「残念ながら・・・」
冬馬の真剣な眼差しに、内藤は確信を得るのだった。



留置場の連の事を忘れる程に時間が経っていた。
外は薄暗く、太陽はどっぷり落ちて夕焼けの欠片も見えなかった。
内藤と冬馬が部屋に入って行くと、連はピッキングの常習犯と何やら楽しそうに話していた。
鍵を開けて出てくるとき、連は彼に向かって笑顔で”バイバイ、又ね!”と手を振った。
全く懲りてない。
内藤に早々に挨拶をして、車に乗り込んだとき、具合の悪そうな冬馬に気が付いた弟が、その顔色を伺いながら尋ねた。
「何かあった?」
「別に・・・」
「具合悪そうだよ、いつもの時みたいに・・・、まさか」
それには答えず、車を走らせていた冬馬だったが、どうしようも無く胸が痛くなって来た。
「連、悪い。店まで海羅に迎えに来て貰ってくれないか?」
「うん、いいよ。電話する」
冬馬の額に汗が滲んできた。
車を猛スピードで駐車場に入れると、冬馬は目眩と激痛で気を失いそうになりながらエレベーターに乗り込んだ。
 連が部屋のドアを開けると、冬馬はベッドに傾《なだ》れ込んだ。
そして気を失った。



「もう、あんたって子は!」
現実に戻ろうとする現《うつつ》の意識の中で、海羅の声がしたかと思うと、何やらドタバタと騒がしい音が耳に入って来た。
 薄目を開けると、笑いながら逃げ惑う連を海羅が追いかけ回していた。
その逃げる途中でCDのラックに当たって、中身が散乱する。
”おいおい・・・”
そして、とうとう捉まった連に、海羅が馬乗りになって上から雑誌を丸めて叩いていた。
「分ったって、もう二度としないから、」
「何時だってそう言うでしょ!」
手加減せずにボカボカ叩いている。
「痛いってば、」
「叩いてるんだもの、そりゃあ痛いでしょうよ、」
海羅はそれでも手を止めようとしない。
「オレを打《ぶ》つのは仕方ないとしても、じゃあ海羅は誰が叱るんだよ」
「なぜ私が叱られないといけないのよ、」
「毎日遊び惚けてるじゃん、飲酒で平気で帰って来るし、」
その時始めて海羅の手が止まった。
「あんたのやっている事は犯罪なのよ、」
「じゃ、海羅の飲酒は犯罪じゃ無いのかよ、もし事故でも起こしたら殺人じゃん」
一瞬、海羅が怯んだ隙に、身を捩って海羅を突き飛ばした連は、寝ている冬馬のベッドの上を向こう側に移動しようとして、海羅に足を捉まれ上半身がベッドから落ちた。
「うっ、」
お腹に、海羅の体重を一気に受けて冬馬が唸《うな》った。
「あ、」
海羅はまだ連の足を押えたまま、顔だけ冬馬に向けた。
「離せよ海羅、制服が抜けちゃうだろ、」
ベッドの右下で連が叫《わめ》いている。
突然、海羅が手を放したら、どさっと音がして落ちた。
「いい加減にしろよ、帰れよ、おまえら、」
冬馬が状況を確認しようと上半身を起こして、右サイドに落ちた連とベッドの縁に正座している海羅を見て言った。
 そして、すくっと立ち上がった海羅は、服の乱れを直すと言った。
「帰るわよ」
「え?泊まっていかないの?」
驚いて連が尋ねる。
「どうして?」
その態度と、言葉の冷たさに連は戸惑う。
「だって・・、冬馬具合悪そうじゃん、いつもなら泊まって行くくせに」
「知らない」
海羅はそう言って、落ちていた自分の荷物を拾うと、スタスタ玄関に向かって歩いて行った。
連と冬馬は目が合う。
「また喧嘩したの?」
力無く、ふっと冬馬が笑った。
「今何時?」
「十時だけど・・・ねえ、大丈夫?」
心配そうに連が聞く。
冬馬は頷いて、連に背中を向けると再び目を閉じた。
「連!」
海羅が玄関で叫んでいる。
「行くよー、」
散らかし放題の部屋の中で、荷物を探している。
「今日はありがとう、じゃ、帰るね」
連がそう言うと、冬馬は目を瞑《つむ》って黙ったまま手を振った。
眉間の皺《しわ》が具合が悪い事を告げていたが、連はどうすることもできないのを悟り、後ろ髪引かれるような思いで、仕方なく部屋を後にした。
そして、ドアが閉ると、恐ろしいまでの静寂が訪れたのだった。



ビチャ、ピチャ、ビチャ・・・・、何の音だろう?
水の中をゆっくり歩いているような音・・・。
寝返りを打って頭を持ち上げた冬馬は、ルームランプに微かに照らされた薄暗い部屋を見渡したが、何の変哲も見当たらなかったことに少し安堵する。
でも、音は続いている。
ピチャ、ピチャ・・・、近づく音に身震いを隠せない恐怖。
一体どこからだろうと、更に上体を起こそうとした時、ベッドの縁に血まみれの手がドスッと掛かった。
そして、いきなりぬっと真っ赤な鮮血に染まった人影が現われて、冬馬は悲鳴を上げてベッドから転げ落ちた。
「じ・・・、準先輩?」
全身頭から血で染まっている・・・、彼《じゅん》は恨めしそうな顔をして、滴り落ちる血が目に入って滲んでも、ずっとその瞳を見開いたまま冬馬を見ていた。
”うわーっ”
 次の瞬間、冬馬は車のキーと横に置いてあった財布を掴んで、部屋から慌てて飛び出した。

外はまだ暗く、今が何時で、自分が何処に向かおうとしているのかさえも考えられずに、取りあえず車のエンジンを掛けて走り出したのだった。






BACK NEXT TOP



Copyright(c) 2009 朱夏 all rights reserved. -Powered by HTML DWARF-